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2025.07.05 SAT

【AppSheet】プロトタイプでは試せる!デプロイ時にCoreプランが必要な機能リスト

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プロトタイプでは試せる!デプロイ時にCoreプランが必要な機能リスト
2025.07.05 SAT

AppSheetでは、開発中の「プロトタイプ」アプリでは多くの機能を試すことができます。しかし、アプリを「デプロイ」して本番運用に切り替える際には、利用している機能に応じたプランへの加入が必須となります。

この記事では、特にCoreプラン以上を要求される代表的な機能を、詳細な解説とまとめの早見表でご紹介します。

各機能の詳細

1. セキュリティフィルター (Security Filters)

ユーザーごとに閲覧できる行をサーバー側で厳密に制限する、非常に強力なセキュリティ機能です。

  • 機能概要: 「ログインしているユーザーが担当の案件しか表示できないようにする」といった、行レベルでのアクセス制御を行います。
  • 確認場所: Data > Tables > (各テーブルを選択) > Security タブの Security filter 項目。
  • 公式ドキュメント: Security filters – AppSheet Help

2. 高度なAutomation(自動化)機能

単純なデータ変更だけでなく、外部連携やファイル生成などを含むBotは有料プランが必要です。

  • PDF/ファイル生成 (Create a new file)
    • 機能概要: ボタンやデータの変更をトリガーに、テンプレートを元にしたPDFやCSVなどのファイルを自動で生成し、保存する機能です。
    • 確認場所: Automation > Bots > プロセス内の Run a task > Create a new file ステップ。
  • Webhookの呼び出し (Call a webhook)
    • 機能概要: AppSheetから外部のWebサービスや、自作したGoogle Apps Scriptのプログラム(ウェブアプリ)を呼び出す機能です。リアルタイムなシステム連携に利用されます。
    • 確認場所: Automation > Bots > プロセス内の Run a task > Call a webhook ステップ。
  • 公式ドキュメント: Tasks in an automation – AppSheet Help (ファイル生成やWebhookに関するタスクの詳細)

3. インタラクティブダッシュボード (Interactive Dashboards)

複数のビューを連携させ、より動的なデータ分析を可能にする機能です。

  • 機能概要: ダッシュボード上で、片方のビュー(例:地図上のピン)をクリックすると、もう片方のビュー(例:物件リスト)の内容が連動して絞り込まれる機能です。
  • 確認場所: Views > (ダッシュボード形式のビューを選択) > Behavior セクションの Interactive mode のスイッチ。
  • 公式ドキュメント: Interactive dashboards – AppSheet Help

4. 外部データベースへの接続

GoogleスプレッドシートやExcel以外の、より本格的なデータベースをデータソースとして利用する場合です。

  • 機能概要: MySQL, PostgreSQL, SQL Server などの外部リレーショナルデータベースに直接接続する機能です。
  • 確認場所: Data > Tables > Add new table でデータソースを選択する際。
  • 公式ドキュメント: Use data from a database – AppSheet Help

5. OCR (光学文字認識)

インテリジェンス機能の一部で、画像からテキストを抽出する機能です。

  • 機能概要: アプリで撮影した写真やアップロードした画像から、文字情報を読み取りデータとして利用する機能です。
  • 確認場所: Intelligence > OCR models の設定や、EXTRACT("OCR", ...) といった数式を利用している場合。
  • 公式ドキュメント: OCR – AppSheet Help

まとめ:機能と必要プランの早見表

プロトタイプ段階ではこれらの機能を自由に試すことができますが、アプリを「デプロイ」する際には、アプリが必要とする最も高いプラン(この場合はCoreプラン)への加入が必要になります。詳細はAppSheet公式価格ページをご参照ください。

ご自身のアプリが必要とするプランは、いつでも My Account > App Info ページの Minimal plan needed の列で正確に確認できます。

機能名機能の概要エディタでの確認場所必要なプラン
セキュリティフィルターユーザーごとに行レベルのアクセスを制限するData > Tables > SecurityCoreプラン以上
PDF/ファイル生成 (Automation)テンプレートからPDF等のファイルを自動生成するAutomation > Bots > Task: Create a new fileCoreプラン以上
Webhookの呼び出し (Automation)外部サービスやGASをリアルタイムで呼び出すAutomation > Bots > Task: Call a webhookCoreプラン以上
インタラクティブダッシュボードダッシュボード内のビュー同士を連動させるViews > (ダッシュボード) > Behavior > Interactive modeCoreプラン以上
外部データベース接続SQL Server, MySQL等のデータベースを利用するData > Tables > Add new tableCoreプラン以上
OCR (光学文字認識)画像から文字情報を読み取りデータ化するIntelligence > OCR modelsCoreプラン以上

北海道紋別市出身。旭川・富良野を経て2025年5月に故郷へ。金融・デザイン・Web・不動産の多様な経験を活かし、個人事業でホームページ制作やAI活用支援を提供。宅建士資格保有。地方でのデジタル活用と地域貢献をテーマに活動中。